いろはに要検討

インプット大好きなペンギン4歳

大学に行く価値はあるのか

たまに「今どき大学に行くなんて」みたいな煽りブログを見るのですが、みなさんどうお思いでしょうか。

かくいう私は、大学卒業後半年くらいまでは大学なんて行く意味ないな、と思っていました。

ですが、卒業して約2年経ってみると、大学行っといてよかったな…と思うことが多いです。

今日はそのまとめです。

 

 

大学行こうか迷ってこの記事に来た人

検索から来ましたかね。こんにちは。

大学行ってください。

なぜかと言うと、「他人からの言葉がないと行動できない人」は、社会のレールを外れないほうがいいからです。安心安全です。まだ責任から逃げられます。モラトリアム中に責任を学べば良いと私は思います。

まず、世の中の「良い感じのホワイトな求人」というのは、四大卒じゃないと行けないものが多いです。もちろん高卒とか中卒でできるものも無くはないですが。

レールから外れてでもやりたいことがあるんだ!!という固い決意が特になく、親が賛成しているなら、大人しく大学行きましょう。

 

ワケアリの場合

もしも経済的な理由などの場合は、奨学金が取れればいいんですが、いっそ1回進学を見送って、お金をためたり、身辺を整えてから進学するのもアリです。

奨学金は結構辛いです。私は片親なので、市の無利子の奨学金借りましたが、10年以上毎月16,000円くらい払うことになってます。

 

奨学金は体のいい借金です。

 

無理をして借金を背負わずとも、一度逃げて金をためても良いのです。目的のある回り道は、社会も優しく受け入れてくれる感じです。

自分を苦しめてるものがある人も、全部逃げてみてはどうでしょう。4年間耐え忍ぶのは割と苦しい。

大学行くより、一時的にお金をためたら必ず大学に行く、と決めてお金貯めるのもありだなあ…と思っています。

 

「やりたいことがひとつ」かつ「勤勉な人」は大学に行かなくてもいい

さて、正常な環境でお育ちの方々こんにちは。

私は文学部でドイツ語を専攻していたのですが、外国語って独学できるんですよね。

そこで思った。

「外国語を話すだけ」が理由なら、大学はいらない。

つまり、「やりたいことが明確で、大卒資格がなくていいものなら、大学はいらない」のです。

※ただし「安定」は多くの場合犠牲になるものとする

 

最近は多くのことがインターネットで学習できます。

経済も、歴史も、数学も。ネットで概要を調べて、ネットで参考書籍調べて、その書籍読めば、まあだいたいの知識が付きます(正しいとは言わない)。

なので、「飯が食えればいい」って人で、自学自習ができる人は案外大学行かなくても平気っぽいです。ブロガーとかYouTuberとか起業とか、色んな生き方が世の中にはありますので。

自分の目的のためになにをすればいいか。そのルートが見えている人には、大学は必ずしも必要ではありません。

 

勉強好きは大学に行こう

そう、勉強好きは大学行くと楽しい。ただただ楽しい。

私はこの分類なのですが、「実益の伴わない学習も楽しい」タイプには大学進学をおすすめします。

このタイプには「大学受験に関係ないけど面白くてセンター物理勉強しちゃった」とか、「幼少期に広辞苑読んでた」とかそんな人が分類されるかと思います。結構な変態です。

 

勉強好きにとって大学の何が楽しいかというと、「無限に課題がもらえる」というところです。しかも、「わりと好きなものだけ」です。

 

テスト方法・科目が割と選べる

勉強好きとはいえ、肌に合わないものってありますよね。

私はちなみに精緻な暗記(歴史の年号覚えるとか)が嫌いです。その代わりに本をやたらめったらと読んでまとめるのが好きです。

そういうひとは、大学に入ったら「筆記テストがない代わりにレポートが鬼」な授業をとればいいのです。

私もそんな感じで、「単語を覚えて書くだけの楽単(楽に単位が取れる授業)」を避けて、「割と落とされる鬼レポートの授業」を取りまくってました。必ず毎日1冊は何かの本を読んでいる感じです。

性に合ってるので何も苦しくないのですが、努力は必要。単位を取るといろんなひとから褒められるので、チョロいです。

※残念ながら必修の暗記は逃れられないんですが、必修は割とどうにかなります。みんなも下手なんで。

 

あまり興味のないものも勉強を強いられる(楽しい)

そして、多くの大学で「他学科の授業を数単位取る」というのが必須になっています(少なくとも文学部はそんな感じ)。

私も在学中は理学部専門科目とか、心理学科専門科目の授業を受けに行ったりしました。

高校が理系単科だったので、正直理系に辟易して文学部に来た感じがあったのですが、いざ「受験」というリミットのないのんびりした化学に取り組んだら、いや〜…楽しいんですよ。

解けても解けなくてもいい、穏やかに流れる時間とともにすごす有機化学はとても楽しかったです。

うっかり他大学の薬学部受けたくらい楽しかった…(受かったけど学費がなくて転学はしなかった)。

 

また、心理学もとても楽しかったです。

「なんとなく興味はあるけど、それよりドイツ語!!」と学科を選んだのですが、卒業してみると心理学めっちゃ役に立ちます。軽くメンタリストできる。

言葉について科学するという、コミュ障な私の大学生活裏テーマにもばっちりハマってました。

文学部ドイツ語学科で言語学の観点からシステマチックに言葉を捉えて、文学部心理学科の観点から統計を元に行動を捉えて…。

よだれ出そうなくらい楽しかった。お金できたら、趣味のためだけに臨床心理士の資格取りたいよ、パトラッシュ。

 

友達はちなみに少ないよ(遊ばないから)。

 

勉強嫌いは自分で決めよう

個人的には、勉強嫌いなら大学行かなくていいと思ってます。

大学行かないと就職が難しいから、と卒業するのはいいのですが、大抵ろくなこと勉強してないからです。

友達とうまくやる方法はバイトでもできますし、サークルの幹部もフリーターでできますし。コミュ力がほしいとか、楽しいことしたいなら、大学じゃない場所探すのもアリ。

 

ただ、本当に「正社員になるために大学行きたい」ってことならいいと思います。それも目的だから。

実際に求人とか見てても「四大卒」は「普通免許」のノリで書いてますしね。

その場合にしても、何らかの目的はあったほうが良さそうです。

適当に大学卒業して、「俺はこんなところにいる器じゃないぜ」みたいな感じで会社やめた人が身の周りに割といるためです。

 

大学に入った場合は、4年間ものんびりできるので、一生かけてやりたいことについて考えておいたほうがいいです。

その後の人生を適当に妥協しないためにも。

 

家にお金と理解があるなら甘えて進学しとこ

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結論としてはこんな感じです。

理由としては、

  • 就職先が増えるので大卒資格はなんだかんだ安心
  • 些細な理不尽への耐性がつく(学生科はどの大学の子に話聞いても対応がクソなものらしい)
  • 勉強が本当に楽しいのは大学から

みたいな感じです。

多くの人にとって一番大きいのは、なんだかんだひとつめの理由だと思われます。

「大学は就職予備校かよ」という野次が聞こえる気がしますが、はい、そうですよ。現代社会の求人はそんな感じです。

安定した就職をしたいという人の気持ちを否定する資格は誰にもないです。私は大学に勉強が楽しくて行ってたけど、全員がそうってわけじゃない。押し付けよくない。

とりあえず生きていくのが大事なので、「大学は就職予備校ではない!」とかいう綺麗事はポイして、就職予備校こと大学に行きましょう。勉強を楽しむ余裕があったら、勉強しましょう。それも生き方かなって思います。

 

ただし、例外として、「他人に雇われる気が一切ない」という人は、大学行かなくていいと思います。

基本的に学士って「大学卒業しましたパスポート」なので、他人が確認して効果を発するものです。他人から観測や値踏みされるつもりがない人は、学士なくても生きていけます。

 

以上、大学について私が思うことでした。

私はあと学士が10個くらいほしいと思うほど、勉強が好きだぞ。