夫婦だって、永遠の他人である。
あけましておめでとうございます。
昨年はブログをはじめて、はじめて現実世界に目を向けた契機になった年でした。
幼少期からそれはもう空気が読めない体質で、ノリに任せて不正をする(例:テストのカンニング、レポートを写す、赤信号無視)ことなどがどうしてもできず、学生時代はとても生きづらかったのですが、社会人になると比較的生きやすくなりました。
楽してるといいことないですね。無駄は省くべきなんですが。
よっ、レポート全部盗作で済ませた同級生たち、仕事できてるかい!!
「子どもがいると髪が満足に洗えない」「リンスインシャンプー買ってきた!」
子どもと一緒に入浴すると髪も満足に洗えない、という妻に得々とした笑顔でリンスインシャンプーを買ってきた知人の夫を思い出した…
— Jem (@Jem0211) 2017年12月27日
現実世界に目を向けて、政治や育児面で有名っぽいアルファツイッタラー的な人たちをフォローし始めると、こんな感じのツイートがよく回ってくるんですよね。
「気の利かないうちのオット」の話です。
私、これがすごく苦手で。確かに世の"お母様"たちはお疲れなのでしょう。
ただ、これはコミュニケーションとしては間違っていると思っています。その方本人の人間性とは関係なく、コミュニケーションが間違っています。
疲れのあまり、喧嘩を避けて「察して」という方向でのメッセージ発信になっているのだと思われるのですが、「察して」が過ぎているような。
愛を免罪符にして言葉を減らすな!! どんなに愛した男でも女でも、他人は他人だ!!
実際のところのニーズというのは「ゆっくりと髪を洗いたい」なんだけど、これに気付くには「髪の毛のケアを相手が大事にしている」とか「相手は最近疲れている様子である」とかが必要で、なおかつ「子どもと一緒に入浴する」というスキルを習得していないといけなさそう。
— 雁ヶ音 (@karigane_h) 2017年12月27日
「気の利いた男性じゃないネ」とは思いますが、袋叩きにするほどかというと、まだまだ要求がうまく伝わっていないだけという可能性もあり…。ここで「あなたは私の事がわかってない!」というと、「聞いてねえよそんなん」になるかと思われます。うん。気付いてほしいのはわかるんだけど。
— 雁ヶ音 (@karigane_h) 2017年12月27日
両親が不仲だった家で育った(よく包丁を持ち出しての夫婦喧嘩があった)ので、言葉で解決できることに関しては、言葉で解決できたらいいねと思っています。
相手は他人ということを念頭に置いたコミュニケーションができるといいね……と、「察して合戦」を見るたびに思います。
— 雁ヶ音 (@karigane_h) 2017年12月27日
まずは「たまにはゆっくりお風呂に入りたいから、子どもを風呂に入れてみてくれないか」と言ってみて、それで「俺は仕事で疲れてる」などになった場合はよし殴れ!!!!!!!!
ちょっと過激だけど。
「育児だって大変なのよお」って泣いちゃって良いと思う。私なら泣く。にんげんだもの。
「察して」はよくない
そもそも「察して」をすることについて、いいことってあんまりないな…と思っています。リスクが大きい。
「察して」が受け入れられなかった場合はわだかまりが残ります。
いらいらしつつも、にこにこやり過ごしたりすると大変。
もやもやを忘れられたらいいのですが、大概それって心のなかに残ってて、最終的に爆発して、「あなたはあの時こう言ったし、この時はこう言ってた!! これがいかに私を傷付けいうえhんふぁkwねうrc」ってなるような。
そうなると相手も「そんなこと覚えてない」ってなったり。でもそれって相手が冷たいんじゃなくて、多分「察して」をしたほうがにこにこやり過ごしたから、問題なかった事象だし覚えてないんだけなんですよね。
最近行った外食は覚えてても、昨日の晩御飯が思い出せない。当たり前でしょ、全部覚えてたら気が狂う。
「私はこんなに不愉快だった」というなら、その場で「私はこれがこう不愉快です」って言っておかないと、海馬が長期記憶してくれません。
あなたの特別は、私の特別ではなく、私の特別は、あなたの特別ではないのです。
また、「察して」が受け入れられた場合はより要求が無茶になってくる。
今回できたから、次も行けるだろう。そんな甘えです。悪化しすぎると、古~~い亭主関白みたいな感じになる。
「おい、あれ」
「おいって誰よ。あれって何よ」
「俺があれって言ったらリモコンだろ!!!!!」
みたいな古典ネタに繋がるかと思われます。相手に期待しすぎ。
前回できたから、次はもう少し難しいことをやらせてみよう。その繰り返しがエスパーを生む。
もう一度言います。
愛を免罪符にして言葉を減らすな!! どんなに愛した男でも女でも、他人は他人だ!!
他人にエスパーになることを求めるな。楽だからと言って衝突を避けるな。
疲れていたら疲れたと言おう、支えてもらおう。
相手がどんなにできた人で、察してくれたとしても、当たり前にするな。ありがとうと言え。
育児頑張れ、お父さんお母さん。
でも、子ども最優先にして、夫婦の交流を誤ると、子どもの目の前で包丁を持ち出して夫婦喧嘩するようになったりするから、たまには一生の恋人であるべき妻や夫も大事にしてほしいな。
そう思いながら、今日も「気の利かないうちのオット」の話を眺めています。