2年目から見た、「上司に嫌われる新卒」の特徴
そろそろ会社の研修が終わる企業もあるかと思います。
いい機会なので、「嫌われる新卒」の特徴をざっくりまとめて紹介します。
「上司に嫌われる新卒」の特徴
1. 自信なさすぎ
このタイプは常に何かを恐れています。
仕事が締め切りに間に合わないとか、同期に置いていかれるとか、先輩に怒られるとか。
あれもこれもわからない新卒なので仕方がないかもしれません。
新人だもの、不安なのはしかたない。
でも、ちょっと叱ったら折れちゃいそうな新卒は、腫れ物に触るようにされて、結局「扱いづらい」認定されてしまいます。
今はいろいろなハラスメントにすぐ認定されてしまう社会なので、上司や先輩方も過敏になっています。パワハラ、セクハラ、etc…。
「慎ましやかで気弱でかわいい新卒アピール」も、ほどほどにしないと、関わるのが面倒で一定の距離を置かれてしまったりするのです。ちょっと図太いくらいが面白がられてちょうどいいよ。
2. 自信ありすぎ
こっちは、なんかよくわからないけど自信に満ち溢れた新卒の話です。
実際にこれが原因で先輩から嫌われている同期から話を聞いてみると、「自分は先輩よりもこのことについて詳しい。だって学校で専攻してたから」とからしいです。
要するに、「自分はできる新人だ!」ということらしいです。へー、入社してすぐなのに、すごい自己判断力だね、尊敬する。
これに対して言いたいことはふたつあります。
2.1. 今だけでいいからおとなしくしよう?
言葉の通り、万が一先輩よりも自分の知識のほうがあったとしても、それは態度にできれば出さないほうがいいです。
先輩方はこれまでの経験があり、学生生活では得られなかった知識を持っている自負があります。
その自負に無遠慮に踏み込む新卒、かわいくないでしょう。育てたくないでしょう。
それでも育てるのが先輩の義務とされてたりしますが、義務期間終わったあとこっ酷く捨てられます!是非もなし。
もしも本当に「先輩より自分のほうが役に立つ」と思うなら、私は以下の3つをおすすめします。
- 今のところはおとなしくして、将来を見据えて虎視眈々と転職の準備をする
- 今のところはおとなしくして、先輩に気に入られた上で、満を持して先輩を追い抜いて昇進
- 今すぐ会社やめて起業
会社というのは実際のところ、ただの人間の集合体です。
なので、人間に好かれることを捨てた上で成功するのは、「めちゃくちゃできる人」か「世捨て人」じゃないと厳しいです。
2.2. 実際は実力ないよね
こっちは悲惨です。上司や先輩のことを「頭が悪い人」「尊敬できないもの」として扱って、それが態度に出ちゃう人。
でも実際のところ、悪いのは上司や先輩じゃなくて、本人の認識が間違っていたり、知識が足りなかったりするだけのことがほとんど。なんといっても、その業界に入ってまだ数年です。
ちなみにこういうタイプの人は、怒られても「自分の知識が勝っている。上司や先輩が間違っている」と本気で思っているので反省しない。
周りから見れば、実力ない人の思い込みによる行動って、何言ってるのかよくわからないんですけどね!
自分の力量をきちんと客観視する能力を身につけるか、それが苦手な自覚がある場合は、正直なコメントをくれる友人や同期などの第三者を見つけることが大事です。
ちなみにこんなこと言ってる私も、信頼する友人や同期に「お前の語彙力と共感力の無さが怖い。とにかくクズっぽい」と言われています。克服のため頑張ってます。
どうすれば嫌われるのを回避できるの?
勉強しましょう。全ての場合において、勉強はしておいて損はないです。
「うわ出たよ」って思いました?出ました!勉強好きです。勉強しましょう。勉強楽しい!
足りない自信は知識量で補って、有り余った自信は知らない分野に首を突っ込むことで殺しましょう(過激派)。
文学部卒、IT系企業の非クリエイターの私がおすすめするのはこちらです。
事務作業用のスキルを上げる
Wordは普通の文系大卒なら卒論書いてそうなので良しとして、Excelをバンバン使えるようになっておくと便利。
最近の大学生はExcelできないやつがごろごろしてますから。入社してびっくりした。
ちなみに、Excelの関数が得意になりたい場合は、騙されたと思って論理回路やC言語の入門編を1週間くらいやってみると良いと思います。
コンピュータに対して、どんなふうに命令すれば欲しいデータを持ってきてくれるかがちょっとわかるようになりますよ。
キャンペーンなどの企画を計画してみる
新人の意見を取り入れてくれる会社なら、その企画の提案のために。
取り入れてくれない会社なら、「あの使えない先輩より自分のほうができる」「この機能死ぬほど使いづらいから改修したい」という怨念を込めて、キャンペーンを企画します。
自分が勤めている企業の売りや、逆に弱いところがはっきりしてくるので、仕事がやりやすくなります。
あと、慣れてくるとなあなあになってしまう、非効率的なポイントが見つけやすいのも、入社直後の特徴です。
また、この作業中に見つけたポイントを活用して、業務効率化に成功した場合、仕事を早く終わらせつつ、仕事している風を装ってサボることができるようになります。
炎上した人の観察をする
働いていると、社内の人がなにかをやらかして炎上します。よく観察しましょう。
悪趣味と思うかもしれませんが、社会的には何の問題もないように見えて、「社内の慣習的によろしくないこと」で炎上することがあります。
例えば、「◯◯さんはお局様だから気をつけないといけない」とか「××さんは△△部長のお気に入りだから、嫌われないほうがいい」とか、その程度のことで、結構炎上します。正直ダルい。
こういう場合はただの慣習法なので、誰かが失敗したのを見ることでしか、学習ができなかったりします。
できれば明文化してほしいところなんですが、してもらえないものは自分で学習するしかないです…。
先に炎上した人に感謝しつつ、たっぷりと会社の慣習法について勉強しましょう。
私の思う、「嫌われない新卒」
「ちゃんと話を聞く人」です。
ここからは弊社の話になるので、応用性があるかはわからないのですが、うちで働く場合は、自分は新卒であるという意識は、極論を言ってしまえば必要ありません。
新卒というのはレッテルであり、自分から発するものではなく、他人が自分を見る時の付加要素のひとつに過ぎないのです。
そんなものなくても、仕事仲間として使えればそれでいいんです。
一年目だろうが知った事かー、何大学卒かはどうでもいいからこの仕事できるかどうかで返事しろー、できないなら君よりアホな大学卒だけど君より適性のある子に仕事をあげるので君は雑務でーす!!みたいな世界です。
ITや小さな会社だと、そういうところも多いのではないでしょうか。
とにかく、自分が大人だと思うのなら、「嫌われてる」で終わらせないで、建設的に「どうやって役立たずをとっちめるか」とか考えましょう。
それが無理なら、諦めて寝ること。数年したら先輩になれます。
2018/01/31 追記
ちなみにこの記事、「できる新人 嫌われる」で飛んできてる人が割といます。
あえて言っておきますが、ほんとにできる新人なら、先輩に気に入られるのもチョチョイのチョイのはずです。
なぜかと言うと、会社とは、社会だからです。先輩後輩含め、気に入られるのも立派なスキル。
嫌われて、仕事が貰えなくなったり、冷たくあしらわれるのは、ほんとに仕事ができてるかというと、さて…どうなんでしょうね。